ジャンプ+の「忘却バッテリー」が面白い!
相も変わらず漫画レビュー。
今回はジャンプ+というジャンプのアプリで連載されている「忘却バッテリー」について紹介したいと思います。
1.「忘却バッテリー」とは?
「忘却バッテリー」とは、ジャンプ+で連載されているみかわ絵子さん作の漫画です。
中学シニアで知らない者はいないほどの有名バッテリー・清峰葉流火と要圭。しかし、有名名門私立の推薦を蹴って二人は無名の都立高校へ進学していました。
また、キャッチャー・要圭は記憶を失っている様子で…?
という今までにない設定の野球漫画です。
本作のキーパーソン・要圭のキャラが濃すぎるのでそれだけでも一読の価値はあると思います。
2.「忘却バッテリー」のここが面白い!
⑴キャラが濃い
記憶喪失のキャッチャー・要圭を中心に、「忘却バッテリー」の登場人物はみんなこれでもかというくらいキャラが濃いです。
例えば、キャッチャー・要圭は中学シニアでは冷静沈着な戦略の要として有名でした。
ところが、記憶を失った後の要圭にはかつての智将の姿は見る影もありません。
本当に同一人物か???
記憶喪失で説明つかないレベルで別人格やんけ。
ちなみに、要圭は野球に関する記憶も失っています。
そのため、きつい・くさい・苦しいの3Kスポーツ・野球へのモチベはゼロ。
プロテクターがダサいぐらいでぶつくさ言うキャッチャー初めてですよ。
さらに、相方の清峰葉流火もなかなかにクセが強い。
もしかして:何も考えてない
思考放棄すんなよオイ。
さらにかなり子供っぽい面もあります。
こんな整った顔でそんな小学生男子並みの語彙しかないとは思わなかったよ。
なんでジャンプの天才キャラは影山飛雄しかり中身が小学生みたいなやつしかいないんですかね。
ツッコミ役常識人の山田太郎には同情を禁じ得ない。
⑵シリアス描写も抜群
そんな「忘却バッテリー」、ギャグだけだなくシリアスもすごい。
記憶喪失により野球の記憶を一切失った要圭は多くの有名私立からの推薦を蹴って近所の都立高校に進学します。同じく清峰葉流火も多くの有名私立強豪校から推薦が来ていました。しかし、清峰葉流火も同じ都立高校へ進学します。
理由は「要圭と野球がしたいから」。
この描写に、二人のゆるぎない信頼と友情が表れています。
また、二人のチームメイトである藤堂葵のトラウマが描写されるシーン。
巧みな表現により、野球によって心に背負ったトラウマをこれでもかと切実に描写していきます。
私もこの話を読んだときには思わずウルっときてしまいました。
人生で一度も野球ということに触れたことがない私ですらこの有様なのだから、野球を経験されたことがある方は特に感情移入してしまうのではないでしょうか。
笑いの中にも涙あり、そんないいとこどりの漫画がこの「忘却バッテリー」です。
⑶漫画力が高い
キャラのギャグセンの高さや内容の熱さに目がいってしまいがちですが、この「忘却バッテリー」は漫画としての地力も高いです。というか漫画としての確実な「読ませる力」を前提として上記のような本作特有に付加価値をつけているような感じがあります。
これはどちらかというと漫画の内容というよりは技術的な話なのですが、例を挙げると「忘却バッテリー」の漫画表現の斬新さには目を見張るものがあります。
例えば、チームメイト・千早が野球をやめてからの日常の描写。
時計の描写を合間に頻繁に加えることによって千早の時間がたたないこと、娯楽に逃避しきれないことに対する焦りをリアルに描写しています。
また、詳しくはネタバレになるので言えないのですが、序盤での細かい描写が後になって伏線として回収されていることも多く、構成のうまさにも思わずうなってしまいます。
こうした内容だよりにならないところも「忘却バッテリー」の魅力といえるでしょう。
2.「忘却バッテリー」を今すぐ読みたい!という人へ
現在、「忘却バッテリー」はジャンプ+で連載されています。初回はどの話も無料なので一度読んでみることをおすすめします。
また、爆笑必至な番外編も収録されているので満足度は折り紙付きです。
また、作者のみかわ絵子さんの過去の読み切りなども見ることができます。「忘却バッテリー」に負けず劣らず面白いので興味がある人はぜひ閲覧してみてください。
3.まとめ
以上、「忘却バッテリー」の紹介でした!
面白さは保証しますし、ジャンプ+で無料で読めるのでぜひ読んでみることをおすすめします。
また、単行本も3巻しか出ていないので追いやすいです。まさに今読むといいことづくめ!!
この記事を読んで少しでも興味を持っていただけたら幸いです。
閲覧ありがとうございました!